映画

日記:「君の名前で僕を呼んで」

音楽がいい映画だった。すごく。 DVDをレンタルしてみたけど、開始一秒OPの最初を見て、映画館に行けばよかったとすこし後悔した。 人間のやりとりや機微、恋愛を描いた映画って映画館で見なくてもいいかなーと正直思ってたけど、ちょっと反省。 全体的に透…

日記:「アラジン(実写版)」

ちょっと話題になってるアナ雪2のステルスマーケティングの件でアラジンも疑わしい行為があったとかなんとか。 ディズニー、「アナ雪2」以外でも“ステマ”あったと認める 「アベンジャーズ」「キャプテン・マーベル」「アラジン」でも類似行為か (1/2) - ね…

日記:「ジョーカー」

ネタバレなし感想 見てきました。 バットマンシリーズの有名な悪役、ジョーカーが生まれるまでを描いた映画です。 ジョーカーの過去はシリーズでも一定ではないらしく、今回の過去もまた一つの解釈っぽいので、その辺は注意。「ないらしい」と伝聞形で書いて…

日記:「ブリッジ・オブ・スパイ」

スティーブン・スピルバーグ監督がつくる冷戦下におけるスパイの交換を題材にした映画。 スピルバーグがつくった実話を題材にした映画だと、シンドラーのリストとかが有名だけど、私はスピルバーグのそういうタイプの映画だとこれが初見だったり。 そういう…

日記:「シャーロック・ホームズ(映画)」

ガイ・リッチー版アラジンが楽しみになってきてガイ・リッチー版の映画シャーロック・ホームズを見てしまった。(この文章はアラジン公開前に書かれました) ちなみに原作ホームズについては「四つの署名」「シャーロック・ホームズの冒険」「シャーロック・ホ…

日記:「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」

コードネーム U.N.C.L.E.が御洒落カッコイイ娯楽映画として最高だったので、ガイ・リッチー版実写アラジンが楽しみな今日この頃です。 日記:「コードネーム U.N.C.L.E.」 - しゆろぐ だから、という訳ではないのですが、「リトル・マーメイド」と「美女と野…

日記:「名探偵ピカチュウ」

見てきたぞ! やたら高所から落ちそうになったり、割と派手にバカスカやったり。よくも悪くもハリウッドって感じ。ストーリーの細かい部分には粗が目立つ気もするけど、そういうところについては一切期待していなかったので楽しかった。 なんといっても、実…

日記:「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」「アトランティス」

しばらく忙しい期間が続いたので、寝しなに自然系ドキュメンタリー映画を見ていた。 WATARIDORIは鳥の渡りの様子を映像に収めた作品。 フランスの作品。邦題はちょっとどうなのかと思う。 多種多様な鳥の旅が楽しめる。あんまり飛んでいる姿を見ないペリカン…

日記:「万引き家族」

この作品を語る上で、最初に書いておかなくてはならないことが、この作品は家族の絆を全面的に肯定する作品ではない、ということです。 「盗んだのは、絆でした」というキャッチコピーなんてもってのほかだと思います。製作陣がつけたのかもしれませんが、難…

日記:「歩いても歩いても」

パルム・ドール受賞で話題沸騰の是枝監督予習編としてみました。 過去にみた是枝監督の作品としては、海街diaryがあります。 日記:「海街diary」 - しゆろぐ 簡潔に言うと、里帰りや親戚・もしくは家族という共同体の嫌なところ、きついところみたいなもの…

日記:「ムーンライズ・キングダム」

以前日記に書いたグランド・ブダペスト・ホテルと同じ監督が描く、少年少女の逃避行もの。 日記:「グランド・ブダペスト・ホテル」 - しゆろぐ グランド・ブダペスト・ホテルの感想でも書いた通り、飛び出す絵本のような独特な映像が特徴的。そういう映像を…

日記:噛み合わない歯車の回転について(百合と「リズと青い鳥」に関するメモ)

1.注意事項 この記事は、全面的に映画「リズと青い鳥」のネタバレを含みます。 また2018年アニメ化予定の漫画「やがて君になる」の設定についてもがっつり語っていますが、これについては未読の方にも配慮しております。 2004年の映画「花とアリス」、2004…

日記:「グランド・ブダペスト・ホテル」

たくさんの人がさまざまな感想を書いているだろうから、映画に詳しくもない自分が改めて語る必要はない気もするのですが、しかしやっぱり感動したものについてはその感動を書き記したいものです。 もし映画を知らない人がいて、「映画とは何か。映画のどこが…

日記:「劇場版 響け!ユーフォニアム」「映画けいおん!」

ユーフォニアム1期の総集編映画、けいおんの劇場版を見た。 ひとつの記事にまとめた理由としては、京アニだし、ユーフォニアムの感想を書きあぐねていたからごまかすため。 自分が原作至上主義者であることを忘れて、総集編映画を見たけど、やっぱり放送版を…

日記:「花とアリス殺人事件」

岩井俊二の傑作「花とアリス」の前日譚。 花とアリスの感想はこちら 日記:「花とアリス」 - しゆろぐ 当時はあまり作品世界に浸れなかったけど、折にふれてこの作品について思い出すことがあり、そのたびに花とアリスが掬い取っている情景・イメージの強さ…

日記:「ジョゼと虎と魚たち」

邦画が見たくなったので、第二弾。 恋愛ものです。 あらすじ 早朝に乳母車を押している老婆がいるらしい。薬物の取引かもしれない。バイト先でそんな噂話を耳にしていた大学四年生の男は、まさに乳母車を押していた老婆と、その乳母車のなかにいた、足の不自…

日記:「海街diary」

邦画が見たくなってきたので。 ちょうど今、是枝監督の「三度目の殺人」が上映している。それを見に行くかはわからないけど、是枝監督の作品を見ようと思った。そんな経緯。 あらすじ あらすじを語るのもあんまり意味がないタイプのお話。三姉妹が鎌倉で暮ら…

日記:「ゴーン・ガール」

無関係な話だけど、「この映画(ゴーン・ガール)の感想は男女で分かれるかもしれない」 みたいな意見を見るたびに、すべてがつまらない男と女の二元論に人間が回収されていく、みたいな気持ちになりませんか。俺はなります。まぁこの映画はそういう映画なのか…

日記:「マイ・インターン」

冒頭のベンの語りになんとなく共感する。 恵まれているはずなのに、欠けているような、足りない気持ちになることがある。 もっとも俺はベンのように優秀で気が利いて「行き届いた」人物ではないけど。 当初、「若手社長のもとにシニアインターンがくる」みた…

日記:「ダンケルク」

見てきたぜIMAX。 とにかく画面がでかい。ここまで大画面じゃ逆に画面が見渡せなくて、重要な部分を見落としてしまうんじゃないかというくらいにはでかい。これでも最大ではなくて、ダンケルクの映像を100パーセント見るには足りないタイプのIMAXというんだ…

日記:「007スカイフォール」

カジノロワイヤルに続いてスカイフォールも見た。 慰めの報酬は評判がよくなかったので飛ばしてしまった。 カジノロワイヤルの次にこれを見たせいか、ボンドに完璧なスパイというイメージがあんまりない。割とダメなシーンが多い二作なんだろうとは思う。 ア…

日記:「4分間のピアニスト」

ピアニストの話が見たいとか、百合系の文脈で紹介されているとかで気になっていた。 ※百合系の文脈 レズビアン映画 洋画編(2017年更新) - 奇妙な店長の戯言部屋 映画『4分間のピアニスト』感想 - 石壁に百合の花咲く 極めつけは、どこかの紹介文に書い…

日記:「セブン」

時系列で言うと、「プラダを着た悪魔」の翌日に「セブン」を見た。 2本合わせて、しばらく映画は見なくていいかなと思うくらいには充実した時間だった。 セブンについて簡潔に説明するなら、七つの大罪に見立てた猟奇的連続殺意人に挑む二人の刑事の話だ。 …

日記:「プラダを着た悪魔」

元気になる映画、とおっしゃる方がいて、半信半疑だったけど嘘じゃなかった。 凄いけどやばい上司の下で働くことになった主人公が、ひどい目に遭いつつ頑張る話。 「ひどい目に遭いつつ」の描き方が最初こそ長い尺をとるのだけど、だんだん映像としてリズム…

日記:「はじまりのうた」

同じ演奏が2回異なる形で描かれる作品が好きだ。*1 いろいろな形がある。最初は楽しかったはずの演奏が、二度目は切ない。逆に、かなしたかったはずの演奏が、どこか楽しいものとして再演される。 この映画におけるその演出は、白眉だと思う。 皆様は白眉と…

日記:「パターソン」

パターソンに住むバスドライバーのパターソンという男のお話。 彼の趣味は詩をつくること。 何気ないようでたくさんのことに溢れている彼の日常とか、詩作とか、そういうのがメインの映画です。 一番いいな、と思ったところは、少しずつ詩ができあがっていく…

日記:「A.I.」

二度目の視聴になる。 数少ない私が昔見たことのある映画だ。 過去の自分の弁では、この映画を見たときに初めて死というものを実感として理解したらしい。別に死がテーマになっている映画ではないと思うけど。 映画の筋はごく単純。植物状態の子供を持つ家庭…

日記:「おとぎ話みたい」

久々に日本の実写映画を見たかも。 よくも悪くも強烈なモノローグが冒頭から襲い掛かってくる。 少女がいかにも地の文のような、日常会話ではあまり使わない語彙を交えつつ思案している。 上京しようと考えている女の子が、はやく離れたいと思っていた田舎で…

日記:「エターナル・サンシャイン」

完璧。 恋人と喧嘩別れをした男が、恋人が彼に関する記憶を消したことを知る。 そして、彼は自分も恋人に関する記憶を消すことにする。 そのために行われる施術の最中、彼は自身の記憶をめぐる。中にはいい思い出もあった。そのうち、彼は記憶を失うことに抵…

日記:「イヴの時間」

カフェもの、なんていうジャンルがあるのか知らないけど、カフェもの。 アンドロイドが実用化されて間もない世界。しかしアンドロイドに感情移入とか、人間を見出しすぎる人間がドリ系といって揶揄されていたり、「口にするものをロボットに任せるのはよくな…