日記:いつか読みたい本
本は読みたいと思った時に読まなくてはならない
その機会を逃がし「いつか読むリスト」に加えられた本は
時間をかけて「読まなくてもいいかもリスト」に移りやがて忘れてしまうのだ
旋川ユウキ『バーナード嬢曰く。』(1)p.51
ブログの更新を一年近くサボっていたので、いつか読みたい本リストでも作っておこうと思う。
いつか読みたいけど読んでいない本は無数にあるけど、今回はその中でも読むことに対するハードルがなんとなくあるものについて。
十二国記
いろいろバージョンがあるけど、とりあえず既刊15冊ということで良いんだろうか。
十二国記を推す知人は結構多い。綾辻行人の『十角館の殺人』は小野不由美が館の図面を書いているんだけど、それとの関連で話に上がって十二国記の話を聞いたりもして、それ以来なんとなく気になっている。
もっと若いころなら15冊くらいあっという間に読んでしまえたのかもしれない。ラノベだけど、少年陰陽師とか伝説の勇者の伝説とか、番外編含めて20冊近く一気に読んだような気がするし……。
でも今は、尻込みしてしまう。とりあえず一冊読むところから始めたい。
人狼城の恐怖
「全4部、4千枚を超える本格推理小説の大傑作」という、「それ宣伝文句になるの?」という触れ込みのミステリ小説。第一部ドイツ編、第二部フランス編、第三部探偵編、第四部完結編で、第一部と第二部はまるまる事件パート、第三部でやっと探偵が出てくるらしい。
しばらく前までは「人生でこの本を読むことは絶対にない!」くらいに思っていたんだけど、ツイッターで一方的にフォローしていた信頼のおけるミステリ好きの人が絶賛しているのを見て以来、いつか読みたいなと思うようになった。
なんでも、第四部は一冊まるまる推理が披露されるのだが、前座の推理(ある程度妥当なものだが、最終的には間違った推理として棄却される)の時点でめちゃくちゃ面白くて「これより更に面白い真相があるの……?」と期待と不安が入り混じった読者のハードルを見事に飛び越えていくらしい。そこまで言われると、読みたくなる。
膚の下
『戦闘妖精雪風』等で有名なSF作家神林長平の火星3部作の3作目。
火星3部作については、1作目である『あなたの魂に安らぎあれ』を既に読んでいて、ここまでに書いた2作品よりは自分にとってのハードルは低いと思うけど、なんとなく手が出ないままでいる。
どんな話か全然知らないけど、「膚」を「はだえ」と読むことを初めて知ったのもあって印象に残っている。知ったきっかけは、長門有希の100冊に入っていたんだったか、長門有希さんが作中で読んでいたんだったかという感じだけど。
1作目の『あなたの魂に安らぎあれ』については正直よく覚えていない。地下で暮らす人間と地上で暮らすアンドロイドがいて、人間とアンドロイドは違う通貨みたいなものを使っていて、アンドロイドの使う通貨がないと地上では買い物ができなくて……みたいな舞台設定だったのは覚えている。
あと、終盤の展開が、なんとなく自分が幼いころに見ていた夢に近い色合いだったような印象があって、懐かしい気持ちになった覚えがある。色合いというのは実際に色が大事なのではなくて、イメージの話。
そんなこんなで、いつか読みたい本でした。