2017-01-01から1年間の記事一覧

日記:「メリー・ポピンズ」

ディズニーのミュージカル映画。 古い映画だと思うけど、人が飛ぶとか、部屋がひとりで片付くとか、そういう工夫がないと撮れないシーンが多い。極めつけはアニメと実写が織り交ぜて描かれるシーン。今の感覚で見ると、すこし不自然だけど、それも不思議な懐…

日記:だってメラミよりメラゾーマのほうが強そうに聞こえる

最近、映画の感想しか書いていなかったので、中身のないことを書きたい。 しかし、中身のないことを書く、というのをわざわざやるのは難しい。 書かないと無なので記事にならないが、中身のあることを書いてしまってもいけない。 というわけで、進化形より進…

日記:言の葉の庭

なんといっても映像がすごい。 ジブリは森や田舎、自然、街並みにしてもノスタルジーを感じさせる街並み、もしくは西洋式の街並み、そういうのを描くのが得意なところだ。 しかし、日本の、都市部の風景を、駅を、マンションの群れを、信号機を、標識を、ど…

日記:「エド・ウッド」

エド・ウッドとは史上最低の映画監督と名高い伝説的な映画監督だ。 彼の名前が知れ渡っているのは、史上最低の映画監督であるにも関わらず、映画への情熱は本物だったからだという。 そのエド・ウッドの逸話の数々を下敷きにしてティム・バートンがつくった…

日記:キャロル

1950年代のアメリカを知らない。それどころか現代のアメリカも知らない。 しかしながら、電話、車の形、街並み、いろんなところに雰囲気を感じた。 この雰囲気こそが、きっと1950年代のアメリカなのだろう。 こういう1950年代のアメリカを舞台にしたラブロマ…

日記:裏切りのサーカス

最近、プリンセス・プリンシパルという百合+スパイ+スチームパンクな作品が放送しているので、スパイ映画を見てみることにした。 プリンセス・プリンシパル2話でアンジェが名乗るル・カレという名前は、この作品の原作者から取られている。 諜報部の中枢に…

日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

※アニメ版の感想ではなく、1993年の実写映画の感想です。 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に関連して、個人的な思い入れがある。 思い入れといっても、好きなアイマス二次創作の作者さんがこの作品を好きだった、というだけの話。「打ち上げ…

日記:「スワロウテイル」

花とアリスに続いて岩井俊二作品のスワロウテイルを見た。 大筋があんまりいいとは思えなかったけど、それは大した問題ではないと思う。ネタバレになるので、まずは触れない。後から触れる。 結局のところ作品の全体に通底する大筋なんていうものは、最後ま…

日記:「花とアリス」

いい映画だというのがよくわかる。 一方、そこまで心には来なかった。 俺の精神状態の問題かもしれない。 ネタばれというほどでもないネタバレを書きます。 花とアリス 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント 発売日: 2004/10/0…

小説:ドラッグ&ドロップ

カプセルを齧ると、かるく一時間は飛ぶ。 めまいがする。吐きそうになるし、実際に吐いていることもある。一方で、極上の悦楽を感じる。まさしく世界と同化できる。体が全てと溶け合って、あふれる。そう、あふれる。あふれるという言葉が適切だ。僕がコップ…

日記:悲鳴について

苦しい人が苦しい状況で発する言葉を、勝手に悲鳴と呼んでいる。 悲鳴はときどき怨嗟の声としてあらわれる。 なにかの事故で大事な人をなくした人が、そのなにかについて「××はこの世からなくなればいい」と言ったとする。もしくは「××なんてみんな死ねばい…

日記:手を抜く

手を抜くと、クオリティは落ちる。 でも、完成する。 小説もそうだった。 日々の食事も、手を抜くことで外食やコンビニ食に頼る頻度が減ってきた。 ブログも、手を抜くと書ける。気合を入れたものは、たいてい下書きで止まっている。下書きはかなり溜まって…

小説:人形になりたい

熊のぬいぐるみはため息をつく。 「キミは人間だからそんなことが言えるんだ」 その瞳は、クレヨンで塗りつぶしたみたいな真っ黒い色をしている。きっとそれは、夢にあこがれる純粋な色じゃない。目のなかの白い部分をぐりぐりと黒く染めた、諦念のような色…

日記:つなげていくこと/永らえること

素朴な生命観として、種の存続のためにいのちは生きているのだという考え方がある。 素朴なので厳密には間違っているのかもしれないし、そもそも正しいとか間違っているでは議論できない内容であるとも思う。こういうことを素朴に考えてしまうというのも、生…

日記:得手を疑い、不得手だけを信じていた頃

一介の学生を主人公にした漫画で、このキャラクターは××が得意、なんて言われるとうすら寒い気持ちがした。そういう時期があった。 そんなちっぽけな得意は、それがもっともっと得意な人間に塗りつぶされて、見えなくなる。褒めることがない相手を褒めるため…

日記:北極に行きたい

北極に行きたいとかねがね思っていた。 これについて話すと、「南極ではなくて?」と聞かれる。 どう考えても北極だ。 陸地がない北の地こそ、人間を拒んでいるように感じられるじゃないか。 人間を拒んでいる北極の地に足を踏み入れて、そしてゆっくりと眠…

日記:7/24

きついときには2パターンあって、状況がきついと心がきついというのがある。 今の状況は、心がきつくなっていたら、状況がきつくなっていたという感じだ。 状況がきついのでとりあえず起き上がって動けているが、心がなおったわけではないので、パフォーマン…

日記:人間の誕生日

facebookにログインすると、毎日のように人間が誕生日を迎えていることを教えてくれる。twitterのタイムラインを見ていると、毎日のように誰かが誰かを祝っている。 今年はどうも、それが多く感じる。 去年と比べて特に知り合いは増えていない。だから、実際…

日記:服

最近、周囲の人間の服がだんだんと大人らしくなってきている気がする。 スーツや礼服なら俺も持っているが、オフィスカジュアルとかよくわからないし、綺麗めで落ち着いた私服とかもよくわからない。 今までの人生も年齢に適切な服を着てきたとは到底言えな…

日記:孤独であること/一人でいること

孤独であるからといって、一人でいるとは限らない。 むしろ人と一緒にいることもある。 楽しく遊んだり、しゃべったりしていることもある。 それなのに寂しく思ったりする。交流が空虚なものに思えたりする。 きっとそれは交流の質の問題ではない。 しばらく…

日記:よくなってきた

なんとなく精神が上向きになってきた気がする。 もちろん、つらいことはある。例えば口内炎が痛い。自宅で使っているキーボードがきかなくなってきた。何らかの期限が迫っている。 しかし、何でもないことに嫌気がささなくなってきた。 この「なってきた」と…

日記:『夜は短し歩けよ乙女』

あれこれと異なった面白味を追い求め続ける、というのはおもいのほか難しい。 人は、悲しみや苦しみと向き合わなければならないことが多い。自然、面白いことからテーマを引き出すより、悲しみや苦しみからテーマを引き出すほうが楽だ。テーマは、共感できな…

日記:Q. 綺麗な景色を見たとき、人はどうすればいい?

A. 綺麗だと思えばいい。 美しく世界を切り取る人たちの撮った写真以上のものを、自分は手に入れられないのではないか、ということを思う。写真のなかの世界は、まるでこの世界ではないみたいに美しい。誰かが撮った写真の街にあこがれても、本当にその街を…

メモ:複合形容詞リスト1(X+イ形容詞語幹+な:気軽な/手薄な/etc)

前書き 趣味でつくった複合形容詞のリストです。 「手+薄い」が「手薄な」となるように、「-い」で終わる形容詞に、何らかの要素が前接することで、「-な」となるものを収録しています。 収集方法は根気。表示は元になる形容詞ごとの五十音順です。「元の形…

日記:古い小説のように死を語る

随分とツイッターに脳をおかされているので、死について語るというと、追い詰められた人の絞り出す言葉のように感じる。実際、追い詰められた人の言葉であるときもあれば、そうでないこともある。 もっと死を、冷静に見つめてもいいのかもしれない。すこし古…

日記:LA・LA・LAND

まず、ネタバレをしない全体的な感想。 映像の快楽として最高だった。 賛否両論があるのはよくわかって、よくもわるくもディズニーランドのショーみたいな感じ。これはミュージカルだからというわけではない。だったらディズニー映画みたいと言う。 ディズニ…

メモ:カウボーイ

ウイスキーと牛乳のカクテル。 おいしかったが、牛乳にパンをひたして食べたあと、そのパンの味が残った牛乳を思い出した。(それよりはほろ苦く、ウイスキーっぽさもあり、深い味わいではある。) その場では、ウイスキーは麦なんだからその感想は正しいんじ…

日記:のけもののいない楽園

けものフレンズというアニメを見ている。 擬人化された動物たちの住む舞台で、人間である主人公が人間であることを自覚しないまま、自分がどんな動物か辿っていく物語だ。旅をしながら一期一会で様々な動物たちと出会い分かれてゆく。ロードムービーのような…

日記:「日本の色」という言葉に疑いの目を向けてしまう

和色、伝統色、などで検索すると、いかにも美しい日本語といった感じの色の名前を紹介しているページに行き当たる。 こういうところ → 日本人の美の心!日本の色(伝統色・和色) 濡羽色、なんかが有名だろうか。いかにも風情がある色の語り方だ。 こういう…

日記:本を読む練習

近頃、本を読むのが苦手になってきた、と4年くらい言い続けている。 原因に思いをはせると、ツイートやニュースサイトの記事といった短時間に区切られた情報に慣れすぎて、長時間1つのものに身をおく、ということに抵抗がうまれているのかもしれない。少しだ…