日記:孤独であること/一人でいること
孤独であるからといって、一人でいるとは限らない。
むしろ人と一緒にいることもある。
楽しく遊んだり、しゃべったりしていることもある。
それなのに寂しく思ったりする。交流が空虚なものに思えたりする。
きっとそれは交流の質の問題ではない。
しばらく一人で過ごした後、同じように誰かと会ったとき、とてもうれしい気持ちになる。人と言葉を交わすことが大切であることを思い出す。
では何の問題か、と言えばよくわからない。
こんな話がある。人は溺れているとき、おいしいものが食べたいなんて思わない。丘にあがって、ゆっくりと息を吸って、そのあとにおいしいものが食べたくなる。ここからは勝手につけくわえるけど、おいしいものを食べて満腹になったあとも、おいしいものが食べたいとはあんまり思わない。甘いものは別腹なんて言うけれど、それはやっぱりデザートの話で、メインディッシュの話ではない。それでも食べるなんていうのは、水にこそ溺れてはいないけど、食べ物に溺れ始めている。
同じことなのかもしれない。
人によっては、孤独は切実なものだ。だから手を伸ばす。誰でもいい。それから気の合う人と過ごしたくなる。それからそれから、誰と会っても足りない気分になる。孤独になる。認識が間違っている。もう満腹なのに食べようとするから、苦しくなっているだけだ。
適量の人とすごす時間と適量の一人でいる時間を揺れ動きながら、常に満足はできずに、その中で少しずつ幸せになろう。
と、まとめたけど、ここで書いたことは自分の本心というより、まとまるようにまとめただけだったりする。そんなもの。