日記:私がブログを書く理由
新年一本目の記事なので、なにか最初っぽいことを書こうと思い立った。
私がブログを書く理由は、大きく分けて2つある。
芸がないが、2つとも最初に提示してしまおう。
(1) ブログを読むのが好きだから。
(2) 自分の考えを後から参照するため。
加えて、理由(1)と(2)を達成するために、ツイッターではなく、ブログを書く理由もある。これを(3)として書いておく。
(3) ブログの方が参照しやすい。
さてここから、項目(1)と(2)について、折に触れて(3)との関わりも含めて述べていく。
(1) ブログを読むのが好きだから
ブログを読むのが好きだからブログを書くといっても、憧れとか、そういうことではない。
むしろ、ふだん言葉をためらう人がどんなことを考えているのか。
ふだん普通に話す人が、人前では言わないどんな興味を大事にしているのか。
そういうことを知る場として、ブログを読むのが好きだというのが一面としてある。
もちろん、ツイッターにもそういう側面があるが、「その人が何をどのようにとらえて、わざわざ記事にしようと思うのか。どこまでを一つの区切りにするのか」というところも含めて、ブログの「まとまった文章」の方が読んでいて楽しい。
だから、私のような大して面白くもない記事ばかりが載っているブログを読んで、普段はブログを書こうとは思わない人が、「こいつよりはマシだろう」と思ってブログを書いてくれれば嬉しい。ハードルが下がって、文章をアップロードする恥ずかしさとかが麻痺するといい。
そんな感じで、自分がブログを書いていれば、誰かが書いてくれるのではないか。
そういう期待を込めてブログを書いている側面がある。
また、加えて、私は映画を見たり本を読んだりした後、感想を読むのが好きだ。
感想に浸る時間まで含めて、鑑賞体験、読書体験の一部だと思っている。
さて、(3)の参照性の問題とも関わるが、ツイッターで感想を探すのは難しい場合がある。以下のような複数のツイートを考えてみてほしい。ツイート1からツイート3まで、すべて同じ作品の感想だ。
ツイート1
やがて君になる最終巻……。 (2020/01/01/10:00)
ツイート2
小糸侑がずっと考えていた答えなんだろうな……。 (2020/01/01/10:03)
ツイート3
エピローグが長めの話って、多幸感があっていいよな……。 (2020/01/01/10:04)
あまりにも情報がないツイートなので、別に検索できなくてもいいかという感じだけど、これはあくまで例だ。
「やがて君になる」の感想について知りたい人が、「やがて君になる」で検索したとしよう。その場合、ツイート1だけが引っ掛かり、ツイート2とツイート3は引っ掛からない。逆に登場人物の名前「小糸侑」で検索した場合、ツイート2しか引っ掛からない。
もちろんこのツイートが一日前のツイートだった場合、そのアカウントのツイートを遡っていけば、前後の文脈も含めて感想にたどり着ける。
しかしながら、それが一年前のツイートで、その人が一日に100ツイートする人間だった場合、そこまでさかのぼるのは現実的ではない。これが私が思う、ツイッターの参照しづらさだ。
一方、ブログであれば一つのまとまった記事として感想が挙がっている場合が多いし、複数の記事に分かれていても、ツイッターよりは検索が簡単だ。記事あたりの文章量が多くなるので、作品名で検索すれば、とりあえずその人が書いた感想をすべて網羅できることが多い。
もちろん、最初から自分の好きな作品のファンをフォローしてコミュニティに所属しておけば、ツイッターでの感想も読みやすい。ハッシュタグの利用なども考えられる。ただし、いずれも、今はやっている作品については調べやすいが、タイムラグがある作品についてはやはり調べにくい。
これは、相互フォローの人の過去のツイートでも同じで、とにかく参照することが難しい。これは一面的に悪い部分なのではなく、参照しづらいからこそ語れることもあるだろうし、それゆえの気軽さでツイッターは大きくなったのだろう。
それはツイッターの短所とは言えない。ツイッターの長所なのだ。
しかしながら、私としてはそれとは別にブログで感想を書く人が増えるとすこし嬉しい。そういうわけで、自分も作品を読んだり見たりしたときは、ブログに書き残している。
良いことなのかはわからないが、一部の記事については「作品名 感想」で検索すると、私のブログが割と上位にヒットするものもある。
あまり良質な感想とは言えないだろうし、30秒程でブラウザバックしているとは思うが、自分と同じく感想をあさるのが好きな人にとって、にぎやかし程度にはなっていれば幸いだ。
(2) 自分の考えを後から参照するため
上に書いた作品の感想の話とも関連するが、人は自分の考えていたことや感じていたことをすぐに忘れる。
「人」は大きく出すぎた感じもするので、小さく出ると、少なくとも私はすぐに忘れる。
なので、ブログに感想を書いておくと、後から友人がその作品を見たり読んだりしたとき、自分の感想を思い出しやすい。もちろん、ブログにすべてを書くわけではないが、当時考えていたことを思い出すきっかけにはなり得る。
さて、ツイッターでも同じことができると思う人がいるかもしれない。いや、いないか。ツイッターは、上に書いたような検索・参照の難しさという問題を抱えている。
ツイッターは気軽に書ける。でも、それゆえに、気軽な話といろいろ考えた話が均質に並んでしまう。遡りたいような話だけを選別できないので、やっぱりブログが便利だ。
もちろん、(1)に比べると、こっちは自己完結的というか、別に日記でも良い。
しかしながら、実際に日記を書いたこともあるものの、あまり続かなかった。このブログは、頻度が高いとは言えないものの、3年ほど更新できているので、続いている。
この差は、(1)で書いたような、人に見せることが前提の理由が影響しているかもしれないし、ただ単にweb媒体の方が手になじんでいるというだけのことかもしれない。
そんなわけで、私がブログを書く理由を書き出してみた。
最後まで読んでいる人がいるかは知らないですが、今年もよろしくお願いします。