日記:短歌まとめ①
ツイッターとかで私がつぶやいた短歌のなかで自分が気に入っているものを抜粋してみました。連作ではありません。今後、②があるかは謎です。
眠れない眠り姫です。救われる予定もないし明日はバイト。
無人駅 待合室のストーブで となりに座る見知らぬあなた、
涙川 部屋をあふれて海となり漂着地点 新大陸なり
戯れに万年筆で書いてみたコーンスウプの言葉の匂い
夕暮れの炎はきっと終末論。明日会えたら仮定法過去
クーラーの設定温度を下げすぎて百年ぶりの冬が始まる
いつもより体が冷える雨が降る音が聞こえる救急車の音
平熱を失ってから2百年 氷細工のぼくはつめたい
粉薬 水道水にとけてゆく わたしのやまい 錆びるしかない
読みかけの本に封じた栞とかエピソードとか君の声とか
さよならは好きと嫌いの詰め合わせまた会いたいと願いたくない
両耳を塞いだくらいじゃ隠せない心臓のおと、声のうわずり
君なんか夜じゃないから必要ない。昼のあいだは、会いたくもない
悩みたいだけのあなたは空っぽな言葉の羅列に過ぎなかったの