日記:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ)

実写版はこっち

日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」 - しゆろぐ

下手に実写版を見てしまったのでバイアスがかかっているかもしれない。

 

 

映像は癖のあるところもありつつ、いいと思うところもいくつかあった。オープニングとして、無人の景色と花火を映すカットが続くんだけれど、花火が隠れているところがいい。木の裏に、駅のホームの裏に、看板の裏に、花火を映すのが好き。シャフトの演出は人によってはくどいだろうけど、慣れている人間からしたら、抑え目だったかな。

インターネットの酷評やそれに対するカウンターを知りつつ見たけど、うーん。あんまりどちらにも与したくない。

実写版の青臭い子供らしい台詞や行動原理をそのまま使っている部分があったけど、いくらか賢そうなデザインのアニメキャラが子供すぎてちょっと違和感を覚えた。

以下、ネタバレありでちょっとだけ。

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一番いいなと思ったシーンは、最後に様々なif世界が映る場面で、バスでの場面が映るところ。 なぜか、というと、本作では駅まで自転車で移動するけど、原作ではバスだった。そういうのをifとして描く演出には原作至上主義者になりがちな人間としてはやっぱり逆らえない。

他にも、言いたいことはなくもないんですが、うまくまとまらず、いろいろ考えた結果、「頑張っていい感じの文章を書きあげるほど好きな映画ではないので、頑張らない」という結論に至ったので箇条書きです。

 

・ループにしろ、世界の転移にせよ、出自のわからない道具ひとつで達成できてしまうのは、あんまり乗り切れなかった。

・「やり直す」話の割にはスケールが小さい(本人にとっては重大だ)けど、ひと夏の物語だからこそそれを手放したくない、みたいなテーマが見えてくるから、それ自体はよい。

・いろいろ良い感じの何かもあるなーと思いつつ、それがうまくまとまっているかといったらよくわからない。

・下ネタは苦手なので好きじゃなかった。