日記:私が好きな、でびでび・でびるの配信4つ

0.はじめに

でびでび・でびるとは、にじさんじに所属してバーチャルライバーとして活動しているおそろしいあくまのことだ。

私はでびでび・でびるの配信を熱心に追っている敬虔な契約者とは言えないが、私の印象に残っている配信をいくつか記録しておく。

  • 0.はじめに
  • 1.あくまが食レポ!? CIAOちゅ~る
  • 2.悪魔とケーキを30分間みつづけるだけ
  • 3.【NO SOUND】異文化交流【にじさんじ/でびでび・でびる】
  • 4.深田監督といっしょ 映画を語る!【にじさんじ/でびでび・でびる】
  • 5.あとがき

でびでび・でびるは悪魔といっても、マスコットキャラクターのような見た目の悪魔である。

具体的には、角の生えたコアラのような外見をしている。実際でびでび・でびるはコアラに親近感を覚えているようで、オーストラリアの火災の際は、ツイートのRT数に応じる形でコアラに対して約13万円の募金をおこなっている*1

でびでび・でびるが2つのYouTubeチャンネルを持っていることには注意すべきだ。現在メインで使っているのは、この記事で取り上げる配信の中では「【NO SOUND】異文化交流【にじさんじ/でびでび・でびる】」「深田監督といっしょ 映画を語る!【にじさんじ/でびでび・でびる】」の2つの配信を行ったチャンネルのほうだ。もう一つのチャンネルは、収益化が通らなかった旧チャンネルを、企画等で再利用する程度の扱いになっている。

 

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メモ:「星に願いを」「まごころを君に」型のタイトル

1.はじめに

 「星に願いを」のように、しばしば述語を伴わず、「名詞+格助詞」の組み合わせがタイトルとして用いられることがあります。また、類似した例に、「まごころを君に」というように、ニとヲが入れ替わったものもあります。

今回は、このようなタイトルについて簡単にまとめてみました。

 

  • 1.はじめに
  • 2.簡易版リスト
  • 3.分類
    • 3.1 「XにYを」型の分類
      • ・授受タイプ 
      • ・行為タイプ
      • ・その他
    • 3.2 「YをXに」型の分類
      • ・授受タイプ
      • ・変化タイプ
  • 付録 タイトルのみのリスト

 

今回はwikipediaで立項されているタイトルについて集めたのですが、リストが膨大になったので、付録として記事の最後にまとめています。*1

2節で簡易版リストを示したのち、3節で雑な分類を考えてみる流れです。

 関連記事

メモ:ひらがなだけを抜き出す短縮 - しゆろぐ

メモ:続編で「!」が増えるタイプのアニメタイトル - しゆろぐ

 

*1:国会図書館のサイトで本のタイトルを検索して、とかも考えたのですが、「XにYを」「YをXに」の形を検索するのがどうにも簡単ではなかったこと、世の中には無数に本があり、趣味でリスト化できる量ではなかったのでやめました。wikipediaに立項されている記事というのも偏ったデータにはなってしまうのですが……

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日記:辞書(アプリ)買ったし引き比べてみる

今、辞書アプリのセールをやっていまして、三省堂国語辞典(第7版)と新明解国語辞典(第7版)のアプリを買ってみました。

note.com

日頃、辞書好きの方の記事やYoutubeの動画などは拝見していたのですが、実際には国語辞書を持たず必要があっても図書館で引く程度の、いわば辞書エアプだったのですが、これから辞書初心者を目指して頑張っていきたいです。

今回私は2冊*1辞書を買ったのですが、これは引き比べをするためです。

下にリンクを貼った動画では、「パイナップル」について様々な辞書の語釈を比べています。それぞれの辞書で、意外と個性があって、パイナップルひとつを説明するのでも、切り口の違いがあるんだなぁということが見て取れます。

www.youtube.com

 

そんな訳で、引き比べやっていく訳ですが、今回は動詞を中心に見ていきたいと思います。

なお、辞書に詳しい方の記事や動画だと、辞書に突っ込んだりすることもあるのですが、私は辞書エアプなのでと辞書に突っ込むほどの知識量を持ち合わせておりません。どちらかというとだいたい褒めるような内容になっているので、ご注意ください。

 

*1:アプリ版を2冊と言うのはどうなんだろうか?

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日記:桜と死

※別名義・別のwebサービスで公開していた文章を転載したものです。

桜はあまりにも象徴的な花なので、さまざまなイメージを背負わされている。その中でも、桜という花に死のイメージを見出すことがある。しかしながら、桜のどんな面に死を見出すかはさまざまで、興味深い。

中でも、小泉八雲『怪談』所収の「十六桜」「乳母桜」と梶井基次郎の「桜の樹の下には」ではいずれも「死と桜」を扱っていながら、その関係が真逆にも見えて面白いので、ここに残しておく。どれも短い話なので、簡単に読めると思う。

 

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日記:安永蕗子の短歌(と私)

以前ブログで、なんとなく好きな和歌や短歌を50首選んでみるという記事を書いた。

日記:好きな短歌・和歌50首 - しゆろぐ

中でもなんとなく心に引っかかった歌人として、安永蕗子の歌をすこし取り上げて書いてみる。

しかしながら、私自身、まだ本人の歌集を手に入れることはできていないし、人が取り上げたものでしか安永蕗子については知らない。詳しいから書く訳ではなく(安永蕗子について詳しくもなければ、そもそも短歌についても詳しくない)、上記の50首を選ぶ上で強烈に印象に残ったので、とりあえず現時点での感想などをつらつら書いていく次第だ。

2012年に亡くなったらしい。遠い昔の人というわけではないが、生きていた時期がかぶっていたという実感もあまりない。今年に入ってから知ったのだから、仕方がないか。

「(と私)」と書いているが、初めに出会ったのはどの本でという経緯が書いてあるだけど、特に私の人生等について書いてあるわけではない。ただ、以前の50首に選んだ経緯とかも書いてあるので、やっぱり「(と私)」という感じもする。

 

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日記:「シメジシミュレーション」

少女終末旅行でおなじみ、つくみず先生の新作を読んだので感想を書きます。

へんてこなのか思索的なのか

帯を見ると、「詩的でシュールな日常4コマ、開幕!」と書いてある。

いわんとすることはわからなくもないけど、詩的も、シュールも、うまく言葉にできないことについて言及しようとする表現だと思う。だから、あくまで私の感想としては、この「詩的」と「シュール」を使わずにうまく書きたいけど、うまく書けない。もどかしい。

突飛な話、へんてこな要素がたくさんある。のっけから、押し入れに引きこもっていたら頭にきのこが生えていたというしじまちゃんのモノローグで始まるし。引きこもっていたらきのこが生えていたというのは、まだ理屈?がわからなくもないけど、しじまちゃんと友達になろうとするまじめちゃんの頭には目玉焼きが乗っている。何故。

そういうへんてこな要素がたくさん出てくる漫画だけど、それがときどき思索的に見えることもある。二人が入ることになる穴掘り部のエピソードもそうだし、穴掘り部の顧問のもがわ先生が担当する美術の授業で「針金を曲げて悲しい形をつくってみましょう」というエピソードが始まるのもなんだか思索的だ。

ただへんてこなのか、それとも何らかの思索があるのか、その境界が曖昧になっていく。でもへんてこで思索的なのが楽しい。私なりにこの漫画を表現すると、そういう作品。

わかる人にはわかる表現で言えば、つくみず先生のツイッターが漫画になった感じ。

とはいえ一巻で一つの区切りがあるまとまったお話になっていて、やっぱり色々と計画的に書いているとは思う。

風景とかキャラクターとか

基本的4コマ形式だけど、4段ブチ抜きで電柱の絵がかいてあるページがあったりする。ときどきコマをはみ出してその場面の背景が書かれていることもある。

前作、少女終末旅行は異質な空間、巨大な建造物を旅するお話だったので風景の描写が書き込まれていたが、本作もそれが主役ではないものの、十分につくみず先生の世界観があらわれた町の描写が楽しめる。

少女終末旅行とのつながりでいうと、チトとユーリらしき人も登場する。個人的には少女終末旅行少女終末旅行で別であってほしいという気持ちもあったけど、「いやー死んでよかったー」という台詞ひとつで納得させられてしまった。作中のシチュエーション的に、全然不自然ではなくこの台詞を言わせているのも凄い。

後、好きなキャラクターで言うと、82ページから84ページに登場する「棒で間違いを直す仕事をしている子」が好きです。間違いを直すという堅物っぽい仕事をしているには、割と融通が利きそうなところとか……冗談を言うところとか……。

私は人間より上位っぽい存在のキャラクターが好きなので、そういう雰囲気が感じられるのも良いですね。

シメジ シミュレーション 01 (MFC キューンシリーズ)

シメジ シミュレーション 01 (MFC キューンシリーズ)

  • 作者:つくみず
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: コミック
 

 

メモ:「~を」で終わるニュース記事の見出しと本文のミスマッチ

「ロンドン開催を」ってどういう意味?

週刊でネット上の情報検証をまとめた記事を掲載しているサイトで、以下のような情報訂正が行われていた。

ロンドン市長が2020年ロンドンで五輪開催を主張」
→主張したのは市長選候補者

《週刊》ネット上の情報検証まとめ(Vol.21)【大船怜】 | FIJ|ファクトチェック・イニシアティブ

ここでは、ロンドンでの五輪開催を主張したのは市長ではなく市長候補という点について情報訂正が行われている。個人的に気になったのは、市長候補が「五輪開催を主張」していたのかという点だ。

というより、ニュース自体にはあまり興味がないのだが、この情報の元となった記事の見出しになっている「ロンドン開催を」という表現について私は気になっている。「ロンドン開催を」という見出しは、一見ロンドンで開催すべきだと主張しているように見えるが、記事の本文を読むと必ずしもそうとは思えない。

以下の引用における下線は、筆者が追加したものである。

今夏の五輪「ロンドン開催を」 新型肺炎で市長選候補名乗り

(前略)

国政与党・保守党公認候補として出馬するショーン・ベイリー氏はツイッターで「2020年、ロンドンは再び五輪を開催できる」と宣言。「われわれにはインフラと経験がある。そして(新型)コロナウイルスの発生により、世界はわれわれの介入を必要とするかもしれない」と東京五輪中止の可能性に言及。「市長として、私はロンドンが呼び掛けに応え、五輪を開催する準備があると明確にする」と表明した。

(後略)

今夏の五輪「ロンドン開催を」 新型肺炎で市長選候補名乗り:時事ドットコム

 

この記事の本文においては、市長候補のベイリー氏は「ロンドンで開催するべきだ」と主張しているわけではなく、「ロンドンで開催することが可能である」もしくは「ロンドンで開催する準備がある」と主張しているようである。そもそも市長候補のベイリー氏が積極的に「ロンドンで五輪開催を主張」しているかというと、そういうわけではなさそうだ*1

しかしながら、「ロンドン開催を」という見出しだけを見たときには、私は「ロンドン開催を(するべきだ)」と要望している印象を持った。それゆえ、私はこの見出しが記事の本文に対してミスリーディングな表現になっているのではないかと思った。

 

*1:ベイリー氏のツイートはこちら

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