日記:アニメ「やがて君になる」2話
見ました。
各話感想リスト
佐伯沙弥香からの「ずるい」に始まり、小糸侑の刺すような「ずるい」が続き、再び小糸侑の調子を狂わされたような「ずるい」で終わる。そんな話。ずるい女、七海燈子。
OPはたくさん花がでてくる。
私は花言葉で意味づけをすることにすこしだけ抵抗があるんだけど、そういうことを考えたほうがいいんだろうか。そういう部分について知りたい人は下記のブログを参照するといいと思う。
やがて君になる アニメOPの花について - スパイダースノーマット
他の部分についてはネタバレありということで後述します。
本編みどころまとめ(原作からの追加)
・七海燈子と並んで歩く佐伯沙弥香
小糸の脳内イメージ。原作では沙弥香が一歩後ろを歩いているように見えるが、アニメでは隣にいる。
・OP前に小糸を見つける沙弥香
佐伯先輩に責任者を任せればいいのにと悩む小糸→それを見つける沙弥香→沙弥香と話す七海、みたいな感じで展開がスムーズになってる?
・体育の授業中にわざわざ髪をほどいて、沙弥香に結びなおさせる七海燈子
地味に重要?な原作からの追加シーン。わりと習慣的にお世話されているのかもしれない。ただ授業中一瞬試合から抜けるくらいで髪をほどくのはどうしてだろう。拗ねてる沙弥香と話すに際して七海なりに向き合った結果?
・電車の風で舞う葉っぱが桜に変わる
正直、演出が過剰にも見えるけど、こういう具体的なモチーフを使った演出が今後どう効いてくるかは気になるところ
・「何も感じなかった」の後に、また例の踏切を通る描写
原作からの追加。
小糸の表情は何も思っていないのか、何も思っていない自分を眺めているのか。
・集合写真前の小糸のモノローグ
原作にはない。キスをしたあとに再び「ずるい」と思うまでの流れを自然にするためか、もう一度「先輩は特別を知らないんじゃないか」という期待をする小糸のモノローグが追加されている。原作より期待が重い感じしますね。
・水は疎外感のイメージ?
1話でも足元を水が満たすイメージが疎外感の演出として機能していたけど、2話でも海に沈むイメージがそういう演出として機能している。
「私は星には届かない」という1話のタイトルをふまえると、星から遠い場所のイメージとして海の底があるのかもしれない。でもラストのきらきらは、太陽の光が海面を照らしたような光にも見える。
アニメ版を見て、原作の侑の心情はもっとフラットに見えたなぁとかやっぱり思っちゃうところもあるけど、状況をことこまかに見ていくと、小糸侑は恋を知らないなりに恋に憧れていて、だからこそ間近で恋を知っていく七海燈子の様子に動揺というか、なんらかの感情を抱いているんだろうなぁとも思う。
ここからは漫画4巻までのネタバレ有り
まずOP。
顔を隠す小糸侑と七海燈子。
わりと本心を隠す小糸侑が顔を隠すのはわかるけど、七海燈子が顔を隠すのはどうしてだろう、とか思った。でも、七海燈子が優等生を演じているところを抽出していると考えれば自然か。
つぎにホームプラネタリム。プラネタリムを自分に向けて照射する小糸侑は、4巻ラストですね。4巻ラストを思い出して無条件に死にます。プラネタリウムを見てあの場から消えるのも意味深ですね……。
あと、「恋してます!」みたいな表情のこよみと朱里がいいね!(ネタバレでもなんでもない)
あとネタバレでいうと、七海燈子の「ずるさ」ってわりと姉から受け継いだ性質の一つなのかもしれない。彼女が真似ようとした、姉が家庭で魅せた側面とは違うところで。
燈子が知らなかった学校での姉は、素行不良で、それでも「不思議とみんな あいつのことが 好きだった」と言われるような人だった。
そういう姉の魅力を、七海燈子は無意識で受け継いでいるのかもしれないなーなんてことを思った。