日記:過去に読んだミステリまとめ

最近、読む時間はないのだが、ミステリに心を惹かれている。

あまりミステリに詳しくない。が、実際のところどの程度ミステリに詳しくないかはわからないので、読んだことのあるミステリを書き連ねておこうと思う。すなわち、書き連ねられる程度にしかミステリを読んでいないのである。

お察しの通り、完全に自分用のメモである。

最後のほうにちょっとだけ好きな作品の解説もある。自分用なのに。

 

日本(作者あいうえお順)

午前零時のサンドリヨン』(相沢沙呼)

『ココロ・ファインダ』(相沢沙呼)

『天使に涙とほほえみを』(赤川次郎)

『天使と悪魔』(赤川次郎)

十角館の殺人』(綾辻行人)

珈琲店タレーランの事件簿』(岡崎琢磨)

『夏と花火と私の死体』(乙一)

覆面作家は二人いる』(北村薫)

覆面作家の愛の歌』(北村薫)

覆面作家の夢の家』(北村薫)

『名探偵に薔薇を』(城平京)

『虚構推理』(城平京)

『小説スパイラル ソードマスターの犯罪』(城平京)

『小説スパイラル2 鋼鉄番長の密室』(城平京)

『小説スパイラル3 エリアス・ザウエルの人喰いピアノ』(城平京)

『小説スパイラル4 幸福の終わり、終わりの幸福』(城平京)

『19ボックス―新みすてり創世記』(清涼院流水)

『逆説探偵―13人の申し分なき重罪人』(鳥飼否宇)

“文学少女”と死にたがりの道化』(野村美月)

『難民探偵』(西尾維新)

『嘘をもうひとつだけ』(東野圭吾)

名探偵の掟』(東野圭吾)

『超・殺人事件』(東野圭吾)

貴族探偵』(麻耶雄嵩)

貴族探偵対女探偵』(麻耶雄嵩)

『メルカトルかく語りき』(麻耶雄嵩)

『向日葵の咲かない夏』(道尾秀介)

すべてがFになる』(森博嗣)

儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信)

『追想五断章』(米澤穂信)

さよなら妖精』(米澤穂信)

『真実の10メートル手前』(米澤穂信)

インシテミル』(米澤穂信)

春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信)

夏期限定トロピカルパフェ事件』(米澤穂信)

秋期限定栗きんとん事件』(米澤穂信)

ボトルネック』(米澤穂信)

 

海外(ABC順のつもりだが、間違っている可能性は大いにある)

『ミルトン屋敷の謎』(エニード・ブライトン)

『首飾りのゆくえ』(エニード・ブライトン)

『ブラウン神父の童心』(ギルバート・ケイス・チェスタトン)

『四つの署名』(コナン・ドイル)

『バスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル)

シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル)

シャーロック・ホームズの思い出』(コナン・ドイル)

『女には向かない職業』(P.D.ジェイムズ)

『フランス白粉の秘密』(エラリー・クイーン)

『毒入りチョコレート事件』 (アントニイ・バークリー)

『半身』(サラ・ウォーターズ)

『荊の城』(サラ・ウォーターズ)

 

 

こうして並べてみると、やっぱり本格ミステリを全然読んでないんだなーということがわかる。海外ミステリもホームズとかはどっちかというと探偵小説という感じで、「推理!」って感じでもないし……。クイーンは少しずつ読んでいくつもりだが、クリスティとかをこれから読むかは微妙……。何回か挫折しているので……。

日本のミステリも新本格ムーブメントに乗ったやつとか、読者への挑戦状がのっているような作品はやっぱり少ない。東野圭吾の『超・殺人事件』とかは完全にコメディ枠だし。でも、これがめちゃくちゃ面白いんですよ。短編集なんですが、各作品のタイトルが「超税金対策殺人事件」「超理系殺人事件」「超長編小説殺人事件」……見ただけでちょっと気になってきませんか?

 

個人的に一番推している作家は城平京です。本格ミステリと言っていいのか素人の自分にはわからないけど面白い。

『名探偵に薔薇を』は見事な2部構成の作品で、第一部で派手な事件を大立ち回りで解決した名探偵が、第二部で一つの謎に苦しめられる。そこで描かれる苦しみというのは必ずしも謎が解けないことに対する苦しみではなく、むしろ探偵というあり方への苦しみ……。謎から踏み出して人間を描いた傑作だった。

『虚構推理』は都市伝説が実在する世界が舞台。その世界では、都市伝説は人に信じられることによって存在できる、という設定になっている。よって次々に事件を繰り返す都市伝説を止めるため、主人公たちが編み出した手段は「実際には都市伝説が起こした事件を」「都市伝説が存在しないという前提の嘘の推理で解決することで」「都市伝説をなかったことにする」という搦め手! 信じられないと存在できない都市伝説は、現実的な説明によって打ち倒すことができる、という理屈。とにかくコンセプトが面白い傑作だった。

あと、本人が原作を務めているスパイラルという漫画のノベライズ第二弾『鋼鉄番長の密室』もいい。笑わずには読めないほど荒唐無稽で、でもどこか熱い番長の歴史がしばらく語られたのちに、その熱き番長の時代を終わらせたひとつの死の真相を暴くことになるというお話。一種の歴史ミステリと言えるだろうか。荒唐無稽だったはずの番長の歴史を紐解こうとしたとき、そこに怜悧な解決があらわれるという構成が見事。

 

最近、ハマっているのは麻耶雄嵩。ぎりぎりを行くきわどい作品から王道のパズル的な推理までいろいろあるけれど、ちらほら見える探偵に対する問題意識にわくわくさせられる。

ここまでの読書傾向を見ておすすめの作品とかあれば是非教えてください。

 

あと、西尾維新のシリーズものについてはちょっと隔離しておいた。だってなんか一緒に載せていいのかわかんないし……。じゃあ清涼院流水はどうなんだよ、って話かもしれないけど、これはこれで一作くらいは載せておきたかったので。

クビシメロマンチスト』は文句なしの傑作だと思うけど、ミステリ好きからしたらどうなんでしょうか……。証拠に基づいて推理可能だったかは覚えてないなぁ……。

クビキリサイクル』(西尾維新)

クビシメロマンチスト』(西尾維新)

クビツリハイスクール』(西尾維新)

サイコロジカル』(西尾維新)

ヒトクイマジカル』(西尾維新)

きみとぼくの壊れた世界』(西尾維新)

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』(西尾維新)

きみとぼくが壊した世界』(西尾維新)

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』(西尾維新)