感想

日記:「セブン」

時系列で言うと、「プラダを着た悪魔」の翌日に「セブン」を見た。 2本合わせて、しばらく映画は見なくていいかなと思うくらいには充実した時間だった。 セブンについて簡潔に説明するなら、七つの大罪に見立てた猟奇的連続殺意人に挑む二人の刑事の話だ。 …

日記:「プラダを着た悪魔」

元気になる映画、とおっしゃる方がいて、半信半疑だったけど嘘じゃなかった。 凄いけどやばい上司の下で働くことになった主人公が、ひどい目に遭いつつ頑張る話。 「ひどい目に遭いつつ」の描き方が最初こそ長い尺をとるのだけど、だんだん映像としてリズム…

日記:「はじまりのうた」

同じ演奏が2回異なる形で描かれる作品が好きだ。*1 いろいろな形がある。最初は楽しかったはずの演奏が、二度目は切ない。逆に、かなしたかったはずの演奏が、どこか楽しいものとして再演される。 この映画におけるその演出は、白眉だと思う。 皆様は白眉と…

日記:「パターソン」

パターソンに住むバスドライバーのパターソンという男のお話。 彼の趣味は詩をつくること。 何気ないようでたくさんのことに溢れている彼の日常とか、詩作とか、そういうのがメインの映画です。 一番いいな、と思ったところは、少しずつ詩ができあがっていく…

日記:「A.I.」

二度目の視聴になる。 数少ないしゆが昔見たことのある映画だ。 過去の自分の弁では、この映画を見たときに初めて死というものを実感として理解したらしい。別に死がテーマになっている映画ではないと思うけど。 映画の筋はごく単純。植物状態の子供を持つ家…

日記:「おとぎ話みたい」

久々に日本の実写映画を見たかも。 よくも悪くも強烈なモノローグが冒頭から襲い掛かってくる。 少女がいかにも地の文のような、日常会話ではあまり使わない語彙を交えつつ思案している。 上京しようと考えている女の子が、はやく離れたいと思っていた田舎で…

日記:「エターナル・サンシャイン」

完璧。 恋人と喧嘩別れをした男が、恋人が彼に関する記憶を消したことを知る。 そして、彼は自分も恋人に関する記憶を消すことにする。 そのために行われる施術の最中、彼は自身の記憶をめぐる。中にはいい思い出もあった。そのうち、彼は記憶を失うことに抵…

日記:「007カジノロワイヤル」

革命によって国が二つに分断された19世紀のイギリスを舞台にしたスパイアニメ、プリンセス・プリンシパルが放送中なので、これにちなんで007を見てみることにした。 アクションはそこまで好きではないので最後までちゃんと見られるか不安だったが、見てみる…

日記:「イヴの時間」

カフェもの、なんていうジャンルがあるのか知らないけど、カフェもの。 アンドロイドが実用化されて間もない世界。しかしアンドロイドに感情移入とか、人間を見出しすぎる人間がドリ系といって揶揄されていたり、「口にするものをロボットに任せるのはよくな…

日記:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ)

実写版はこっち 日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」 - しゆろぐ 下手に実写版を見てしまったのでバイアスがかかっているかもしれない。 映像は癖のあるところもありつつ、いいと思うところもいくつかあった。オープニングとして、無人の…

日記:「アメリ」

近頃、映画って結局他人事なんだな、というようなことを思うようになってきて、それに没頭できない気持ちを強く自覚するようになってきた。 アメリで描かれていることも、重大さの大小はあれど、他人事だ。しかしながら作中で描かれるささやかな他人事が、す…

日記:「スタンド・バイ・ミー」

エモい! 9000000点! 4人の少年の個性が冒頭数分を見ただけですぐにわかる。 主人公がどのような人間か、ということもわかりやすく提示され、入り込みやすい。 物語を語るうえでは、物語を楽しむための前提をどう共有するか、というところが最初に詰まる難…

日記:「メリー・ポピンズ」

ディズニーのミュージカル映画。 古い映画だと思うけど、人が飛ぶとか、部屋がひとりで片付くとか、そういう工夫がないと撮れないシーンが多い。極めつけはアニメと実写が織り交ぜて描かれるシーン。今の感覚で見ると、すこし不自然だけど、それも不思議な懐…

日記:言の葉の庭

なんといっても映像がすごい。 ジブリは森や田舎、自然、街並みにしてもノスタルジーを感じさせる街並み、もしくは西洋式の街並み、そういうのを描くのが得意なところだ。 しかし、日本の、都市部の風景を、駅を、マンションの群れを、信号機を、標識を、ど…

日記:「エド・ウッド」

エド・ウッドとは史上最低の映画監督と名高い伝説的な映画監督だ。 彼の名前が知れ渡っているのは、史上最低の映画監督であるにも関わらず、映画への情熱は本物だったからだという。 そのエド・ウッドの逸話の数々を下敷きにしてティム・バートンがつくった…

日記:キャロル

1950年代のアメリカを知らない。それどころか現代のアメリカも知らない。 しかしながら、電話、車の形、街並み、いろんなところに雰囲気を感じた。 この雰囲気こそが、きっと1950年代のアメリカなのだろう。 こういう1950年代のアメリカを舞台にしたラブロマ…

日記:裏切りのサーカス

最近、プリンセス・プリンシパルという百合+スパイ+スチームパンクな作品が放送しているので、スパイ映画を見てみることにした。 プリンセス・プリンシパル2話でアンジェが名乗るル・カレという名前は、この作品の原作者から取られている。 諜報部の中枢に…

日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

※アニメ版の感想ではなく、1993年の実写映画の感想です。 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に関連して、個人的な思い入れがある。 思い入れといっても、好きなアイマス二次創作の作者さんがこの作品を好きだった、というだけの話。「打ち上げ…

日記:「スワロウテイル」

花とアリスに続いて岩井俊二作品のスワロウテイルを見た。 大筋があんまりいいとは思えなかったけど、それは大した問題ではないと思う。ネタバレになるので、まずは触れない。後から触れる。 結局のところ作品の全体に通底する大筋なんていうものは、最後ま…

日記:「花とアリス」

いい映画だというのがよくわかる。 一方、そこまで心には来なかった。 俺の精神状態の問題かもしれない。 ネタばれというほどでもないネタバレを書きます。 花とアリス 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント 発売日: 2004/10/0…

日記:『夜は短し歩けよ乙女』

あれこれと異なった面白味を追い求め続ける、というのはおもいのほか難しい。 人は、悲しみや苦しみと向き合わなければならないことが多い。自然、面白いことからテーマを引き出すより、悲しみや苦しみからテーマを引き出すほうが楽だ。テーマは、共感できな…

日記:LA・LA・LAND

まず、ネタバレをしない全体的な感想。 映像の快楽として最高だった。 賛否両論があるのはよくわかって、よくもわるくもディズニーランドのショーみたいな感じ。これはミュージカルだからというわけではない。だったらディズニー映画みたいと言う。 ディズニ…