日記:忘れていく

どんな記憶が自分のなかに残っているかはわからないもので、小学生のときに熱心に読んでいたダレン・シャンのことはすっかり忘れているのに、当時人気だったから抑えておこう程度に思っていたハリー・ポッターのことはしっかり覚えている。 ハリー・ポッター…

日記:「セブン」

時系列で言うと、「プラダを着た悪魔」の翌日に「セブン」を見た。 2本合わせて、しばらく映画は見なくていいかなと思うくらいには充実した時間だった。 セブンについて簡潔に説明するなら、七つの大罪に見立てた猟奇的連続殺意人に挑む二人の刑事の話だ。 …

日記:「プラダを着た悪魔」

元気になる映画、とおっしゃる方がいて、半信半疑だったけど嘘じゃなかった。 凄いけどやばい上司の下で働くことになった主人公が、ひどい目に遭いつつ頑張る話。 「ひどい目に遭いつつ」の描き方が最初こそ長い尺をとるのだけど、だんだん映像としてリズム…

日記:「はじまりのうた」

同じ演奏が2回異なる形で描かれる作品が好きだ。*1 いろいろな形がある。最初は楽しかったはずの演奏が、二度目は切ない。逆に、かなしたかったはずの演奏が、どこか楽しいものとして再演される。 この映画におけるその演出は、白眉だと思う。 皆様は白眉と…

日記:「パターソン」

パターソンに住むバスドライバーのパターソンという男のお話。 彼の趣味は詩をつくること。 何気ないようでたくさんのことに溢れている彼の日常とか、詩作とか、そういうのがメインの映画です。 一番いいな、と思ったところは、少しずつ詩ができあがっていく…

日記:「A.I.」

二度目の視聴になる。 数少ないしゆが昔見たことのある映画だ。 過去の自分の弁では、この映画を見たときに初めて死というものを実感として理解したらしい。別に死がテーマになっている映画ではないと思うけど。 映画の筋はごく単純。植物状態の子供を持つ家…

日記:「おとぎ話みたい」

久々に日本の実写映画を見たかも。 よくも悪くも強烈なモノローグが冒頭から襲い掛かってくる。 少女がいかにも地の文のような、日常会話ではあまり使わない語彙を交えつつ思案している。 上京しようと考えている女の子が、はやく離れたいと思っていた田舎で…

日記:「エターナル・サンシャイン」

完璧。 恋人と喧嘩別れをした男が、恋人が彼に関する記憶を消したことを知る。 そして、彼は自分も恋人に関する記憶を消すことにする。 そのために行われる施術の最中、彼は自身の記憶をめぐる。中にはいい思い出もあった。そのうち、彼は記憶を失うことに抵…

日記:「007カジノロワイヤル」

革命によって国が二つに分断された19世紀のイギリスを舞台にしたスパイアニメ、プリンセス・プリンシパルが放送中なので、これにちなんで007を見てみることにした。 アクションはそこまで好きではないので最後までちゃんと見られるか不安だったが、見てみる…

日記:「イヴの時間」

カフェもの、なんていうジャンルがあるのか知らないけど、カフェもの。 アンドロイドが実用化されて間もない世界。しかしアンドロイドに感情移入とか、人間を見出しすぎる人間がドリ系といって揶揄されていたり、「口にするものをロボットに任せるのはよくな…

日記:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ)

実写版はこっち 日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」 - しゆろぐ 下手に実写版を見てしまったのでバイアスがかかっているかもしれない。 映像は癖のあるところもありつつ、いいと思うところもいくつかあった。オープニングとして、無人の…

日記:名作映画を全然見てない自分に劣等感を覚えていたころ

世界は傑作であふれている。 映画、小説、舞台、音楽、詩、見識がないから列挙も下手だが、あらゆる世界にたくさんの傑作がある。傑作とされているものがある。 ミステリなら。 モルグ街の殺人、そして誰もいなくなった、オリエント急行の殺人、Yの悲劇、フ…

日記:「アメリ」

近頃、映画って結局他人事なんだな、というようなことを思うようになってきて、それに没頭できない気持ちを強く自覚するようになってきた。 アメリで描かれていることも、重大さの大小はあれど、他人事だ。しかしながら作中で描かれるささやかな他人事が、す…

日記:「スタンド・バイ・ミー」

エモい! 9000000点! 4人の少年の個性が冒頭数分を見ただけですぐにわかる。 主人公がどのような人間か、ということもわかりやすく提示され、入り込みやすい。 物語を語るうえでは、物語を楽しむための前提をどう共有するか、というところが最初に詰まる難…

日記:「メリー・ポピンズ」

ディズニーのミュージカル映画。 古い映画だと思うけど、人が飛ぶとか、部屋がひとりで片付くとか、そういう工夫がないと撮れないシーンが多い。極めつけはアニメと実写が織り交ぜて描かれるシーン。今の感覚で見ると、すこし不自然だけど、それも不思議な懐…

日記:だってメラミよりメラゾーマのほうが強そうに聞こえる

最近、映画の感想しか書いていなかったので、中身のないことを書きたい。 しかし、中身のないことを書く、というのをわざわざやるのは難しい。 書かないと無なので記事にならないが、中身のあることを書いてしまってもいけない。 というわけで、進化形より進…

日記:言の葉の庭

なんといっても映像がすごい。 ジブリは森や田舎、自然、街並みにしてもノスタルジーを感じさせる街並み、もしくは西洋式の街並み、そういうのを描くのが得意なところだ。 しかし、日本の、都市部の風景を、駅を、マンションの群れを、信号機を、標識を、ど…

日記:「エド・ウッド」

エド・ウッドとは史上最低の映画監督と名高い伝説的な映画監督だ。 彼の名前が知れ渡っているのは、史上最低の映画監督であるにも関わらず、映画への情熱は本物だったからだという。 そのエド・ウッドの逸話の数々を下敷きにしてティム・バートンがつくった…

日記:キャロル

1950年代のアメリカを知らない。それどころか現代のアメリカも知らない。 しかしながら、電話、車の形、街並み、いろんなところに雰囲気を感じた。 この雰囲気こそが、きっと1950年代のアメリカなのだろう。 こういう1950年代のアメリカを舞台にしたラブロマ…

日記:裏切りのサーカス

最近、プリンセス・プリンシパルという百合+スパイ+スチームパンクな作品が放送しているので、スパイ映画を見てみることにした。 プリンセス・プリンシパル2話でアンジェが名乗るル・カレという名前は、この作品の原作者から取られている。 諜報部の中枢に…

日記:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

※アニメ版の感想ではなく、1993年の実写映画の感想です。 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に関連して、個人的な思い入れがある。 思い入れといっても、好きなアイマス二次創作の作者さんがこの作品を好きだった、というだけの話。「打ち上げ…

日記:「スワロウテイル」

花とアリスに続いて岩井俊二作品のスワロウテイルを見た。 大筋があんまりいいとは思えなかったけど、それは大した問題ではないと思う。ネタバレになるので、まずは触れない。後から触れる。 結局のところ作品の全体に通底する大筋なんていうものは、最後ま…

日記:「花とアリス」

いい映画だというのがよくわかる。 一方、そこまで心には来なかった。 俺の精神状態の問題かもしれない。 ネタばれというほどでもないネタバレを書きます。 花とアリス 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント 発売日: 2004/10/0…

小説:ドラッグ&ドロップ

カプセルを齧ると、かるく一時間は飛ぶ。 めまいがする。吐きそうになるし、実際に吐いていることもある。一方で、極上の悦楽を感じる。まさしく世界と同化できる。体が全てと溶け合って、あふれる。そう、あふれる。あふれるという言葉が適切だ。僕がコップ…

日記:悲鳴について

苦しい人が苦しい状況で発する言葉を、勝手に悲鳴と呼んでいる。 悲鳴はときどき怨嗟の声としてあらわれる。 なにかの事故で大事な人をなくした人が、そのなにかについて「××はこの世からなくなればいい」と言ったとする。もしくは「××なんてみんな死ねばい…

日記:手を抜く

手を抜くと、クオリティは落ちる。 でも、完成する。 小説もそうだった。 日々の食事も、手を抜くことで外食やコンビニ食に頼る頻度が減ってきた。 ブログも、手を抜くと書ける。気合を入れたものは、たいてい下書きで止まっている。下書きはかなり溜まって…

小説:人形になりたい

熊のぬいぐるみはため息をつく。 「キミは人間だからそんなことが言えるんだ」 その瞳は、クレヨンで塗りつぶしたみたいな真っ黒い色をしている。きっとそれは、夢にあこがれる純粋な色じゃない。目のなかの白い部分をぐりぐりと黒く染めた、諦念のような色…

日記:つなげていくこと/永らえること

素朴な生命観として、種の存続のためにいのちは生きているのだという考え方がある。 素朴なので厳密には間違っているのかもしれないし、そもそも正しいとか間違っているでは議論できない内容であるとも思う。こういうことを素朴に考えてしまうというのも、生…

日記:得手を疑い、不得手だけを信じていた頃

一介の学生を主人公にした漫画で、このキャラクターは××が得意、なんて言われるとうすら寒い気持ちがした。そういう時期があった。 そんなちっぽけな得意は、それがもっともっと得意な人間に塗りつぶされて、見えなくなる。褒めることがない相手を褒めるため…

日記:北極に行きたい

北極に行きたいとかねがね思っていた。 これについて話すと、「南極ではなくて?」と聞かれる。 どう考えても北極だ。 陸地がない北の地こそ、人間を拒んでいるように感じられるじゃないか。 人間を拒んでいる北極の地に足を踏み入れて、そしてゆっくりと眠…

日記:7/24

きついときには2パターンあって、状況がきついと心がきついというのがある。 今の状況は、心がきつくなっていたら、状況がきつくなっていたという感じだ。 状況がきついのでとりあえず起き上がって動けているが、心がなおったわけではないので、パフォーマン…

日記:人間の誕生日

facebookにログインすると、毎日のように人間が誕生日を迎えていることを教えてくれる。twitterのタイムラインを見ていると、毎日のように誰かが誰かを祝っている。 今年はどうも、それが多く感じる。 去年と比べて特に知り合いは増えていない。だから、実際…

日記:服

最近、周囲の人間の服がだんだんと大人らしくなってきている気がする。 スーツや礼服なら俺も持っているが、オフィスカジュアルとかよくわからないし、綺麗めで落ち着いた私服とかもよくわからない。 今までの人生も年齢に適切な服を着てきたとは到底言えな…

日記:孤独であること/一人でいること

孤独であるからといって、一人でいるとは限らない。 むしろ人と一緒にいることもある。 楽しく遊んだり、しゃべったりしていることもある。 それなのに寂しく思ったりする。交流が空虚なものに思えたりする。 きっとそれは交流の質の問題ではない。 しばらく…

日記:よくなってきた

なんとなく精神が上向きになってきた気がする。 もちろん、つらいことはある。例えば口内炎が痛い。自宅で使っているキーボードがきかなくなってきた。何らかの期限が迫っている。 しかし、何でもないことに嫌気がささなくなってきた。 この「なってきた」と…

日記:『夜は短し歩けよ乙女』

あれこれと異なった面白味を追い求め続ける、というのはおもいのほか難しい。 人は、悲しみや苦しみと向き合わなければならないことが多い。自然、面白いことからテーマを引き出すより、悲しみや苦しみからテーマを引き出すほうが楽だ。テーマは、共感できな…

日記:Q. 綺麗な景色を見たとき、人はどうすればいい?

A. 綺麗だと思えばいい。 美しく世界を切り取る人たちの撮った写真以上のものを、自分は手に入れられないのではないか、ということを思う。写真のなかの世界は、まるでこの世界ではないみたいに美しい。誰かが撮った写真の街にあこがれても、本当にその街を…

メモ:複合形容詞リスト1(X+イ形容詞語幹+な:気軽な/手薄な/etc)

前書き 趣味でつくった複合形容詞のリストです。 「手+薄い」が「手薄な」となるように、「-い」で終わる形容詞に、何らかの要素が前接することで、「-な」となるものを収録しています。 収集方法は根気。表示は元になる形容詞ごとの五十音順です。「元の形…

日記:古い小説のように死を語る

随分とツイッターに脳をおかされているので、死について語るというと、追い詰められた人の絞り出す言葉のように感じる。実際、追い詰められた人の言葉であるときもあれば、そうでないこともある。 もっと死を、冷静に見つめてもいいのかもしれない。すこし古…

日記:LA・LA・LAND

まず、ネタバレをしない全体的な感想。 映像の快楽として最高だった。 賛否両論があるのはよくわかって、よくもわるくもディズニーランドのショーみたいな感じ。これはミュージカルだからというわけではない。だったらディズニー映画みたいと言う。 ディズニ…

メモ:カウボーイ

ウイスキーと牛乳のカクテル。 おいしかったが、牛乳にパンをひたして食べたあと、そのパンの味が残った牛乳を思い出した。(それよりはほろ苦く、ウイスキーっぽさもあり、深い味わいではある。) その場では、ウイスキーは麦なんだからその感想は正しいんじ…

日記:のけもののいない楽園

けものフレンズというアニメを見ている。 擬人化された動物たちの住む舞台で、人間である主人公が人間であることを自覚しないまま、自分がどんな動物か辿っていく物語だ。旅をしながら一期一会で様々な動物たちと出会い分かれてゆく。ロードムービーのような…

日記:「日本の色」という言葉に疑いの目を向けてしまう

和色、伝統色、などで検索すると、いかにも美しい日本語といった感じの色の名前を紹介しているページに行き当たる。 こういうところ → 日本人の美の心!日本の色(伝統色・和色) 濡羽色、なんかが有名だろうか。いかにも風情がある色の語り方だ。 こういう…

日記:本を読む練習

近頃、本を読むのが苦手になってきた、と4年くらい言い続けている。 原因に思いをはせると、ツイートやニュースサイトの記事といった短時間に区切られた情報に慣れすぎて、長時間1つのものに身をおく、ということに抵抗がうまれているのかもしれない。少しだ…

メモ:××ゲームの短縮形「Xゲ」「Xゲー」の簡易リスト

「ネトゲ」のようにゲームのゲを伸ばさない短縮と、「乙女ゲー」のようにゲームのゲを伸ばす短縮がある気がしたので主観的に書き残しておく。 個々のネットスラングの解説サイトはあっても、言語に対する興味に基づいてネットスラングを収集する人も少なそう…

メモ:しゆ的日本語の研究・勉強に役立つページ

1.はじめに 日本語について思いついたことを横着にもインターネットで検索する日々を続けていたら、ブックマークにそれなりの量のURLが溜まってきた。が、どういう点で有用で、どういうことに適したページなのかということがブックマークでは整理しきれな…