日記:「ダンガンロンパ霧切」(1)~(7)

ダンガンロンパ(初代)のゲーム配信がラストまで解禁になったそうです。 もちろん、初代のゲーム配信を見て2やV3を買う人もいるので販促にはなるんだろうけど、この手のゲームって配信許諾出して大丈夫なのか?と勝手に心配する気持ちもあったんですが………… …

日記:「ハサミ男」

ハサミ男を読みました。 連続殺人鬼のターゲットになっていた少女が、連続殺人鬼の模倣犯に殺され、当の連続殺人鬼が推理を始めるという一風変わった話です。そんな話ですが、連続殺人鬼視点の文章だからといって、過度に支離滅裂な、いかにも「シリアルキラ…

日記:千里山にいってきたよ

(コロナ禍以前の話ですが、) 私用で大阪の千里山のあたりに行く機会があったので、咲-Saki-の舞台になってるところの写真とかを撮ってきました。 このブログではあんまり話していないですが、咲-Saki-は結構好きな漫画です。良い機会だったのでいろいろ写…

日記:「本と鍵の季節」

言いたいことだけを言うのは難しい。言いたくないことまで伝わってしまう。言いたいことの方は、たいてい歪んでしまうのに。 米澤穂信『本と鍵の季節』p.208 久々に小説を読んだ気がします。 誰も来ない図書室で仕事をする、図書委員会の男子生徒ふたりと、…

日記:いつか読みたい本

本は読みたいと思った時に読まなくてはならないその機会を逃がし「いつか読むリスト」に加えられた本は時間をかけて「読まなくてもいいかもリスト」に移り やがて忘れてしまうのだ 旋川ユウキ『バーナード嬢曰く。』(1)p.51 ブログの更新を一年近くサボっ…

【この記事は非公開にしました】メモ:あたらしいのになつかしい「新」の話(アニメのタイトルにおける「新」)

タイトルにある通り、この記事は非公開にしました。 この記事は別のブログからも言及いただいていたので、単に削除するのもよくないかと思い、経緯を書いておきます。 当時コメントが来ていた通り、この記事は割とデータの扱いに雑なところがあったり、数字…

日記:最近読んだ漫画の感想(2020年後半)

複数巻ある漫画の感想を書くのが苦手なので、まとめて一言コメントを残しておきたいと思います。 最近とは言うが、時期はかなり広い。 「水は海に向かって流れる」「違国日記」「さんかく窓の外側は夜」「おとなになっても」「マイ・ブロークン・マリコ」「…

日記:しゆろぐ2020年のおすすめ記事

毎年恒例(大嘘)、今年のおすすめ記事を振り返ろうと思います。 まず全体の振り返り。記事本数は2017年(61本)、2018年(57本)、2019年(24本)、2020年(30本)という推移で、2017年・2018年に比べると少ないですが、2019年に比べると少し多めに記事を書…

日記:「文学少女対数学少女」

記号化された人物、人物の行動が構成する命題、その命題からなうる公理系、そこにいくつかの推論規則が加わって——それが推理小説――にして形式体系――にしてメタ数学だよ! (『文学少女対数学少女』loc.165 of 3860)*1 『雪が白いときかつそのときに限り』の…

日記:「名探偵木更津悠也」

敢えてストレートなタイトルにしたのは相応の理由があります。思うに『名探偵』とは、常に理想に近づこうとする強靭な意思を持った存在でなければなりません。その毅然たる姿勢が、喜んで記述者の立場に甘んじるワトソン役を産むのです。(後略) 香月実朝 (…

日記:今年の新語2020 傾向と対策

「今年の新語」とは、今後辞書に収録されるような言葉、すなわち「今年だけ流行った言葉」ではなく、「今年定着し、今後も使われるであろう言葉」を辞書編纂者が選ぶ企画です。 具体的には、2019年の大賞は「-ペイ」、2018年の大賞は「映える(ばえる)」で…

メモ:ゆめタウン読みと283プロ

以下のブログ記事では、「ゆめタウン読み」というものが提唱されている。 seek.hatenadiary.jp 具体的には、ゆめタウンのロゴが”YOU ME”と書いてこれを「ゆめ」と読ませているものを指している。 上のブログでは、”YOU”(ゆー)はアルファベットを英語読みし…

メモ:新明解国語辞典の「な(さ)そうだ」「な(さ)すぎる」に関する記述

1.はじめに 新明解国語辞典で「無い」を引くと、最後の方にこんな記述がある。 [文法]助動詞「そうだ(様態)」に続く時は、「なさそうだ」の形になる。また「すぎる」と結びついて複合動詞をつくるときは「なさすぎる」の形になる。(新明解国語辞典第七版…

日記:私が好きな、でびでび・でびるの配信4つ

0.はじめに でびでび・でびるとは、にじさんじに所属してバーチャルライバーとして活動しているおそろしいあくまのことだ。 私はでびでび・でびるの配信を熱心に追っている敬虔な契約者とは言えないが、私の印象に残っている配信をいくつか記録しておく。 …

メモ:「星に願いを」「まごころを君に」型のタイトル

1.はじめに 「星に願いを」のように、しばしば述語を伴わず、「名詞+格助詞」の組み合わせがタイトルとして用いられることがあります。また、類似した例に、「まごころを君に」というように、ニとヲが入れ替わったものもあります。 今回は、このようなタイ…

日記:辞書(アプリ)買ったし引き比べてみる

今、辞書アプリのセールをやっていまして、三省堂国語辞典(第7版)と新明解国語辞典(第7版)のアプリを買ってみました。 note.com 日頃、辞書好きの方の記事やYoutubeの動画などは拝見していたのですが、実際には国語辞書を持たず必要があっても図書館で引…

日記:桜と死

※別名義・別のwebサービスで公開していた文章を転載したものです。 桜はあまりにも象徴的な花なので、さまざまなイメージを背負わされている。その中でも、桜という花に死のイメージを見出すことがある。しかしながら、桜のどんな面に死を見出すかはさまざま…

日記:安永蕗子の短歌(と私)

以前ブログで、なんとなく好きな和歌や短歌を50首選んでみるという記事を書いた。 日記:好きな短歌・和歌50首 - しゆろぐ 中でもなんとなく心に引っかかった歌人として、安永蕗子の歌をすこし取り上げて書いてみる。 しかしながら、私自身、まだ本人の歌…

日記:「シメジシミュレーション」

少女終末旅行でおなじみ、つくみず先生の新作を読んだので感想を書きます。 へんてこなのか思索的なのか 帯を見ると、「詩的でシュールな日常4コマ、開幕!」と書いてある。 いわんとすることはわからなくもないけど、詩的も、シュールも、うまく言葉にでき…

メモ:「~を」で終わるニュース記事の見出しと本文のミスマッチ

「ロンドン開催を」ってどういう意味? 週刊でネット上の情報検証をまとめた記事を掲載しているサイトで、以下のような情報訂正が行われていた。 「ロンドン市長が2020年ロンドンで五輪開催を主張」→主張したのは市長選候補者 《週刊》ネット上の情報検証ま…

日記:「さよならオルタ」

「やがて君になる」でおなじみ仲谷鳰の短編集。 各短編に作者のコメントがついているので、アンソロジー等で既に読んだことがあるという人も、購入して損はないと思います。 優しさとの距離/薄情? 作者のコメントの中で、読後までずっと引っかかっている言…

メモ:令和にもなって杏さやの話(魔法少女まどか☆マギカにおける高低差とか)

下の画像は魔法少女まどか☆マギカ*18話のラストシーンです。 魔法少女まどか☆マギカ8話 私はこのシーンが好きなのですが、この記事では、このシーンが何故良いと感じるのか、それを自分なりに言語化してみたいと思います。当然ながら、魔法少女まどか☆マギカ…

日記:公園をめぐる

ずっと前、Kanonというゲームをプレイしたとき、主人公たちがデートに行くと言って、ふだん日用品を買っている商店街やちょっと遠くにある公園に向かう様子を見て、なんて世界が狭いんだと窮屈に感じた覚えがある*1。 新しい場所を出す為に背景が必要なゲー…

日記:「さよなら神様」

以前読んだ「神様ゲーム」の一応の続編。 一応の、というのは、神様である鈴木を除いて、他のキャラクターは引き継がれていないから。個人的には本作の方が好みだったな。 日記:上半期に読んだミステリの感想 - しゆろぐ 何やら特殊な力を持っていることは…

日記:好きな短歌・和歌50首

短歌について日々なにかを考えている知人がこんな記事を書いていた。 いい短歌ってなんだろう。ぼくの中でこたえが出てないのだけど、今日はとりあえず「どれだけ人の短歌覚えてるか」思い出せるだけ思い出してみた。なんとなく次のルールになってます。 ・…

日記:「時計館の殺人」感想編

前に更新した推理編に続いて、最後まで読んだので感想編です。 日記:「時計館の殺人」推理編 - しゆろぐ 前回は既読者向けでしたが、この記事はネタバレなしの感想パートとネタバレありの感想パートに分かれています。 館シリーズだと、十角館はブログに感…

日記:「時計館の殺人」推理編

「人形館」に続いて、「時計館の殺人」を読んでいる。 個人的に、水車館以降の館シリーズは「時計館」をひとまずの目標として読んでいたところがある。ミステリとしては、割とストレートな内容とも聞いている。 そんな訳で、ちゃんと推理をしてから解決編を…

日記:「人形館の殺人」

一年に一冊ペースくらいで読んでいる館シリーズの4冊目。 日記:「迷路館の殺人」 - しゆろぐ 怪奇小説・幻想小説風の一人称小説 館シリーズの中では異色な作品、と語っている感想をよく見る。実際、異色です。 推理小説というより、どこか怪奇小説・幻想小…

日記:「ノッキンオン・ロックドドア2」

1を文庫本で買ったのに、2をハードカバーで買ってしまった……。 (シリーズものは揃ってないと気になる) ただ、あまりに面白かったため……。 日記:「ノッキンオン・ロックドドア」 - しゆろぐ 1作目と同様、連作短編集。 1作目の方は、チープ・トリックの屋号…

日記:「ユダの窓」

あの部屋が普通の部屋と違っているわけではない。家に帰って見てみるんじゃな。ユダの窓はお前さんの部屋にもある。この部屋にもあるし、中央刑事裁判所の法廷にも必ずある。ただし、気づくものはほとんどおらん。 (p.96) 長らく絶版だったようなのですが、2…